-SANNO-

IHで前年度まで3年連続優勝という記録を残す、
まさに強豪の中の強豪チーム。
全国で一番有名で、人気があるとはいえ、
油断や慢心がなく、勝負に“絶対”はない
ということをよく分かっている。
しかし、今年は山王でも過去最高のチーム
といわれた彼らは、秋田県第1位でIH出場するも、
湘北に敗れ、IH2回戦敗退となった。

深津 一成(3年)
【キャプテンだピョン】
あだ名:ピョン吉
背番号:4
ポジション:PG
備考:山王の主将。
    言葉の最後に「ピョン」をつけることに凝っている。
    その前は「ベシ」。たまに「ピョン」なのに「ベシ」と間違えてしまう。
    リョータが「ぴょん」を使ったら、「違うピョン。『だピョン』『だピヨン』」と、
    かなり言い方にこだわっている。
    こんな彼だが、試合中は精神にムラがなく、
    何事にも動じないプレイヤーである。

沢北 栄治(2年)
【山王のエース】
あだ名:小坊主
背番号:9
ポジション:SF
備考:泣き虫。練習では目を見張るプレイをするが、
    ゲームでは集中力に欠けるときがある。
    生後八ヶ月にして初めて与えられたおもちゃがバスケットボールだったという。
    4歳のころでもう、子供用バスケットゴールでは入って当たり前、とダンクをしていた。
    それから庭にコートのある田舎の家に引越し、
    朝も晩も毎日父と1on1に明け暮れていた。
    中学入学のとき初めて父に勝ったという。小学校でバスケ部はなく、
    中学で初めてバスケ部に入り、先輩たちをことごとく打ちのめした。
    こんな彼は、チャレンジこそが人生なんだと父は言う。

河田 雅史(3年)
【5番から3番までこなす男】
あだ名:丸ゴリ・河っさん
身長:1年時165cm、それから1年で25cm伸びる。今の身長は不明。
背番号:7
ポジション:C
備考:よく沢北にプロレス技をかけて泣かしている。
    そんな彼は、入学時から急激に背が伸び、それに伴い、ポジションも
    ガードからフォワードへ、そしてセンターへと変わっていった。
    これら全てのポジションを経験してきたことが、
    河田雅史を異色の、そして日本高校界最強のセンター
    にのしあげたのだ。彼は紛れもなく高校界を代表するプレイヤーである。
    同じ山王に弟・美紀男をもつ。

一之倉 聡(3年)
【我慢の男・一之倉聡】
あだ名:イチノ
背番号:8
ポジション:SG
備考:得意技はスッポンディフェンスという固く、きついディフェンスをしてくる。
    校内マラソンでは陸上部にも負けたことはなく、
    猛烈に腹が痛くなったとき気を失うまで我慢したこともある。
    なんと、その原因は急性盲腸炎だったそうだ。
    深津、河田、沢北、、野辺はキツイ練習に耐えかねて
    合宿所から逃げ出したことがあったが、
    この男にはない。まさに、この男は山王の中で最も我慢強い男である。

野辺 将広(3年)
あだ名:(トーテム)ポール
背番号:5
ポジション:PF
備考:対湘北戦で桜木をマークした。
    桜木が鼻血を出しているほんの少しの間だけ交代していた角田は、
    野辺を押してもビクともせず、逆にどんどんポジションをとられてしまったといい、
    ゼェゼェしていたというほどの実力の持ち主。

河田 美紀男(1年)
あだ名:丸男
身長:210cm
体重:130kg
背番号:15
ポジション:F
備考:日本中にその名を轟かすセンター・河田雅史の実弟。「ゴメン兄ちゃん」が口癖。
    ゴール下しか打てない。対湘北戦で桜木にそれを見破られてしまった。

松本 稔(3年)
背番号:6
備考:対湘北戦で、後半になってえらくめだっていた選手。
    沢北がいなければどこでもエースを張れる男だ。

堂本 五郎
備考:相手があまり聞いたことがないチームでも緒戦の入り方を重視する。
    湘北がまさにそれだったので、対湘北戦の前に大学オールスター級のOBを集め、
    仮想・湘北(あまりに豪華すぎるチームだが)とし、チームと試合させた。

   念には念をいれる用心深い監督だ。